前回の続きで耐震強度偽装の話。
「外注に任せていた。すみません」[sanspo.com]とか、「要求拒めば仕事が減る」[tokyo-np.co.jp]とか、どうにもたまらんセリフですけれど、同じようなことはみなさんの身の回りにもあるんじゃないかと。
外注に出していようが何であろうが、自分が契約した相手に対しては自分が責任を取らなきゃイカンだろうに、なんで「すいません」なんだ? ワケがわからない。
政府、強度偽装物件の固定資産税減免を要請[yomiuri.co.jp]
先日の東証のシステムダウンでは某富士通さんが叩かれましたが、ああいうコンピューターのシステム作りも構造的には似たようなもので、大手デベロッパーのNTTデータとか富士通とかが元請けで、そのまわりに下請けプログラマーがいっぱいいるわけですね。「仕様書に不備があることはわかっていたが、それを指摘して作り直していたら予算が足りないのでそのまま製造した」とか、「納期が間に合わないので特殊な場合は除外して結合試験を行った」なんてな話はそこら中にあるんじゃないかと想像します。(かといって、東証が「トラブルでの機会損失分は国が補填してくれ」という話にはなりませんわな)
なんというか、働いている人がみんな疲弊している気がしませんか? もともと好きで始めた仕事じゃないの? 仕事のクオリティを下げないと仕事がなくなるって世の中はおかしくないですか? 特に建築士なんて相当勉強してやっとなれる職業でしょうに、そういう人たちでさえプライドをなくしている。
プライドって大事ですよ。センター試験の話とか禁煙の話にも通じますけど、「補償しろ!」と声高に主張する人たちや、「私の方が被害者だ」という顔をしている人ではなく、こんな状況下でも黙っていい仕事をしている人たちをこそ評価して、そういう人たちが稼げる環境を作っていくべきなんじゃないかと思うわけです。
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