明けて8月4日、アップルが東京有楽町の国際フォーラムでイベントを開催して、そこで日本版iTunes Music Store(iTMS)を発表するんじゃないかというもっぱらのうわさ[playlistmag.com]であります。
Slashdot Japan[slashdot.jp]あたりでは、値段がどうなるかが話題になっていて、おそらく明日のマスメディアもそこに注目してくるんじゃないかと思うわけです。
音楽配信サイトでの売値というのがけっこう難しくて、レーベルとサイトの契約によって価格決定権がレーベル側にあったり小売り側にあったりするらしいんですが（曲によってはサイトごとに価格が違ったりする）、今回iTMSが価格決定権を完全に握って、iPodの利益を前提に定価1曲100円にしてくるとは、あんまり思えない。
かといって上のmaccentralのタレコミのように「160円から320円」というのもちょっと高くて、既存のWMA配信サイトと同程度の1曲157円（もしくは税込み150円）くらいで来るんじゃないかと。
つまりは価格的にはそんなにサプライズはないというのが読みで、そんなところで出血しなくても、iPodシリーズとの連携ができるという１点だけで、曲数は12万曲前後で始めても充分勝てるんじゃないか。他のブラウザ＆WMAベースの音楽配信サイトに較べてiTMSとiPodとの連携は数クリック少なくて済むはずで、その数クリックは一般の消費者にとって非常に大きい。パソコンでのラジオ録音をあきらめた私がTalkMaster2にはまっているように、統一したユーザビリティの中で、短い操作で作業を完了できるというのは、価格なんかより強い差別化要因だと思う。
前にも書いたかも知れないですけど、音楽配信サイトで生き残れるのは自前のソフトを普及させられたiTMSとMSNだけでしょう（SONYもハードを持っているから強いかな）。あと日本だったらYahoo!は手続きや決済の簡単さで勝てるかも知れない。
iTMS日本ではぜひ、レコードレーベル以外の音源を集めてほしい。これまた前に書きましたけど、ラジオ局とか出版社の音声コンテンツをネットで売ってほしい。欲しがる人は日本人1万人にひとり、みたいなコンテンツでも、その人が1000円払えば1000万円になって元が取れるというLong Tailな状況を作ってほしいな。
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