『ドクター・オガワに会いに行こう。- はじめてのマーケティング -』小川進/著、上田バロン/イラスト
絵本で経済学というと、何をおいても名著『レモンをお金にかえる法』なわけですが、この本は残念ながら『レモン・・』の「子ども社会のアナロジーで経済を解説する」レベルにまでは達していないと思います。で、ありながらも結局、特に上田バロン[frlamemonger.com]ファンでもないわたしがコレを買ったということは、ある意味マーケティングにひっかかったとも言える・・・。
絵本というよりはイラスト満載の入門書ですね。文字量がかなり多いです(漢字も横文字も多いです)。内容は身近なトピックをいくつかさらう程度。大学の教科書にも採用されているとのことで、まあ、最初のとっかかりに使うにはいいかも知れませんね。絵本単独で面白いとは思えませんです。
ただ、本筋とはちょっとずれるんですが、心に残るひとことがありました。
「マーケティングで使うお金は費用(コスト)ではなく投資です」という項で、神戸の学生が、東京で活躍する経営者にインタビューできるせっかくのチャンスを「お金がない」という理由であきらめるのに対して、上田先生はこういうそうです。
確かに東京に行くにはお金がかかります。しかし、それを費用(コスト)と考えるか投資と考えるか、それがポイントになるのだよ。
おなじ交通費でも、その見返りが期待できるかどうかで扱いが変わるわけです。以前「飲むコスト」という話を書きましたけど、同じ飲み会でも、そこでいい会話が期待できるのであれば「飲む投資」になりうる。ソムリエの田崎真也さんは、若い頃は貯金しないでワインを買っていたとなにかのインタビューで答えていましたが、これも立派な「投資」ですよね。こういう、生きるお金の使い方をしたいものです。
いまamazon見たら、『レモンをお金にかえる法』や『続・レモンをお金にかえる法』が新装版で再発されるそうです。ドクター・オガワに会いに行く前に読んでみることをおすすめします。
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