先日閉店を惜しんだ「談話室 滝沢」ですが、その跡地に「椿屋珈琲店」が出店するという話がMJ(日経流通新聞)に。「椿屋珈琲店」は「スパゲッティ屋ドナ」なんかを展開している東和フードサービスという会社が運営するコーヒー屋さんです。
「滝沢」のブランド力で場所に付加価値があると判断し、看板店を出す。
そうかあ? 日経地方面でも同じ表現使ってますけど(しかしずいぶん間の空いたニュースの使い回しですな)、「滝沢と同じ場所だからいい喫茶店だろう」と思う人なんているかな? 記事は続きます。
東和フードは1996年、銀座に「椿屋」を開店。高い天井や木目調の内装が大正ロマンを感じさせる空間が売りだ。価格はコーヒー類が735-1050円。ブランド力が向上したと判断して昨夏有楽町に二店舗目を出したほか、首都圏のコンビニエンスストアで「椿屋」ブランドのアイスコーヒーも発売した。
・・・ブランド好きな記者さんですこと。
ともあれ現場主義、椿屋珈琲店に行ってきました。
東京は夜の8時。和服のママさんたちの間をすり抜けて、これが銀座店の正面です。
2階と3階がお店。かなり混んでます。案内されて3階に上がり、ひとつだけ空いたテーブルへ。周りを見回すと男性は少なく、女性二人組というパターンがほとんどでした。
内装はWebサイトを見て下さい。焦茶色の空間です。椅子はぐらついてました。まさか大正アンティークでもないでしょうに。
時間帯にもよるかも知れませんが、禁煙・喫煙は特に分けていませんね。
メニューを見るとコーヒーは735円〜。ケーキとセットで1,200円〜くらい。セットになると滝沢を超えますなあ。
店員さんは落ち着いた感じの方々。滝沢同様、口頭の確認だけで注文を取ります(メニュー数が少ないのでそれほど感動しませんけど)。
こちらは「オリジナルブレンド」と「フルーツチーズケーキ」のセット1,250円。
コーヒーはクセのない味と香り。ケーキは甘さ控えめ。・・・これを目当てに行くようなモノではないです。
雑誌読みながら1時間近く過ごしましたが、あんまり落ち着きませんね。人が多い(繁盛してるってことですが)のと、ひとりあたりの空間が狭いのがどうにも。帰り際には10人くらいが入り口で順番待ちしてました。平日は始発時間くらいまで開いているので、飲みの帰りにだらだらしに来る人も多いんじゃないでしょうか。水商売の人も多そう。「椿屋アフター」とか言って・・・。
滝沢の、あの「よどんだ落ち着き」とは別物ですね。新宿に来てどうなるかわかりませんが、滝沢の常連客が、あそこに何を求めていたかを考えると、客層はかぶらないんじゃないかというのが正直な感想です。
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