アフィリエイトの消失点

前回、アフィリエイトの特徴としてあげたうちの3番目「出店面積に限界がない」という話。

いまこの「まんぼうライフ」は120ページくらいのボリュームですが、サーバの容量は14MBくらいしか使っていません。メールやBlogのシステムを含めてこれだけです。いまのスタイルで更新を続けても、契約容量の200MBを使い切るのはいつの日になることやら。月300円ちょっとでこれだけのスペースが使えるわけです。

しかもページ制作のツールは日々進歩してますから、1ページあたりのコストはどんどん下がっていく。

その気になればいくらでも大きな店を持てるわけです。
ゴールドラッシュの比喩で言えば、無限に思えるくらいの金鉱山を目の前に、「いくらでも掘ってくれ」とツルハシと作業員の群れを渡されてるようなもんですわ。

ただひとつ問題なのは、この作業員、だんだんとサボるようになってくる。

「すべてのコンテンツはペイドパブになる」という記事の中で、元CNETの御手洗さんが、「ネットではページは無限だから、記事を増やせば増やすほど、1ページ当たりのページビューは減り、広告価値も下がって(薄まって)いく。だから広告モデルは成り立たない」という話をされていたことを書きました。

アフィリエイト世界におけるゴールドの産出量が現状維持もしくは成長するとしても、それを上回る勢いでアフィリエイトページが増えれば、1ページあたりの獲得手数料は減っていきますよね。広告と同じように、ページあたりの価値はどんどん薄まっていく。

と、いうことは。

ページから得られる収益の合計が、ページ作成にかかる人件費(もしくは作者が期待する収益)を下回った時点で、アフィリエイトは終わる。

「ゴールドを掘り尽くした時点」ではなく、「ゴールドを掘る収益とコストとが交わる点」が、アフィリエイトの消失点になるわけです。「働きが悪くなった作業員に給料を払うより、撤退した方がいい」という判断をする時が来るわけです。

リンク作成の自動化が進むなかで、どこにでもあるようなページを増やすことがどれだけの収益につながるのか。そんなページに人は集まるのか。そんなことをしている間にもっと生産的な活動ができるんじゃないのか、などと考えつつ次回、「アフィリエイトにおける立地を考える」に続きます。


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