前回、「アフィリエイトブームはゴールドラッシュか」では、アフィリエイトのブームについて、ゴールドラッシュのたとえ話で、結局は「金(ゴールド)の量」次第、という話をしました。
アフィリエイトにおけるゴールドとは、取引額に基づく手数料です。これが無限であるということは、インターネットにおける取引量のうち、アフィリエイト経由で行われるもののボリュームが現状のまま、もしくは増大しながらいつまでも続いてくれる、ということです。
そのおおもとになる「インターネットにおける商取引」がどうなるかを考えてみましょうか。
えー、いまこの瞬間も、どこかのコンサルタントや調査会社が将来の電子取引市場の成長予測の表計算とグラフづくりにいそしんでいるとは思いますが、いくらがんばっても結局のところ言えるのは
- たぶん数年後はいまよりは成長しているだろう
- オフラインを含めた小売市場全体を超えることはないだろう
というくらいのことでしょう。
何をバカバカしい、と思うでしょうけど、今後どうなるかは誰にもわからないのです。場合によっては来年あたりインターネットが崩壊するとか、セキュリティへの懸念で市場が縮小する可能性だってありますよね。
ちなみに経済産業省の統計で、平成14(2002)年度の小売り売上高の合計は約135兆円。
野村総研の試算(pdf注意)で、2003年3月時点でのインターネットショッピング市場規模は約1兆円。
インターネット白書2004で、オンラインショッピング経験者は9割。年間の購入金額平均は1万円弱。
これらは全部「過去の数字」です。未来の数字をいくら考えても「たぶん1兆円と135兆円の間くらいじゃない?」という答えしか出ません。変数が多すぎるんです。
私もいままで、この手の「ネット○○市場規模予測」なんてのをたくさん見てきましたけど、「赤ん坊の成長グラフをそのまま伸ばすと、恐竜並みの小学生になる」みたいな話をえんえんやってるだけなんです。「楽観的シナリオ」「ニュートラル」「悲観的シナリオ」をそれぞれグラフ化したり(悲観的シナリオでも必ず最後は黒字化するようにできている)とか、数字あわせだけのための「累積黒字達成シナリオ」を作ったりとか。
こういう調査は結局「やるか、やらないか」の後づけの(自分に都合のいい)理由づくりでしかないんですよね。社内の反対派やスポンサー、またはマスメディアを説得するためだけの資料だったりするわけですわ。「すべての調査結果はポジショントークである」と考えて間違いないです。
楽天の三木谷さんが昨年の10月頃に、「来年くらいには楽天での流通総額がいまの倍になる」くらいのことを言ってましたけど、これだって何を根拠に言っているものか。むしろ「カンです」と言ってくれる方が信用できますね。(直感がいかに正しいかという話はまた別にします。)
話を戻して、とりあえずカンで「このさき数年は、アフィリエイト経由の取引はすくなくとも横ばいか成長」ということにしておいて次回に続きます。
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経済産業省の調査で、2002年度で消費者向け電子商取引市場が4.4兆円という数字がありました。
http://www.keieiken.co.jp/news/news11/news_11_1.html
http://www.meti.go.jp/policy/it_policy/press/0005308/0/040611denshi.pdf
というわけで、使いやすい方の数字をどうぞ(^_^;)