野菜の値段が落ち着いてきたと思ったら、ここのところ鶏卵の価格が上がりっぱなしですね。
卵高値 鳥インフルエンザで鶏減らし響く (Yomiuri On Line)
鶏卵、14年ぶりの高値 Mサイズ10個で222円 (asahi.com)
鶏卵なぜ高い (中日新聞)
つまり、
鶏インフルエンザ騒ぎ
→卵の消費が減る
→生産業者が生産を減らす・もしくは廃業する
→消費回復
→業者がヒナを増やす
→卵を産むまでに時間がかかる
→生まれる卵の数が足りない
→高値
ということみたいですね。
読売の記事の中に出ている「たまご博物館」の高木氏の「卵は生き物が産むという当たり前のことを考え」るべき、という話を聞いて、なるほどなあ、と思いました。わたしもなんとなく卵って工場で作られているような感覚でいましたからね。
というか、逆に「なぜほぼ一定の価格で供給できるのか」のほうが不思議じゃないですか?
中日新聞の記事はクリスマスだの正月だのという時期は需要が増えるって言いますけど、じゃ、「明日は残業して2個産んでくれないか」とか「来月はあんまり売れないから君は産まなくていいよ」とかコントロールできるのかと。ニワトリはニワトリの都合で勝手に産むんでしょうしねえ。
「たまご博物館」の「経済学」のページには卵の価格形成のしくみが詳しく書いてあります。卵が多すぎる時には「調整保管」といって、卵の価格維持のため殻付きの状態で保管して、需要が多くなってから市場に出す、なんて制度もあるみたいです。
もちろん生卵の状態でそんなに長く保管できるわけもなく、加工用に凍結卵にすることも行われているとか。「余ったから捨てる」というものではないらしいです。そんなこんなの調整機能がうまく存在するなかで、過去14年間はたまたま「余り気味」くらいの状態でやってこれたのが、今年は「大幅に足りない」状態になったので価格が上がっていると。
34万羽のニワトリを飼っているという西野ファームさんのページを見ると、生卵だけでなく、業務用の冷凍卵も取り扱ってます。「業務用」と聞くとなんとなく欲しくなってしまうタイプなんですけれど、最低ロットは3トンからだそうなので、ご興味のある方はサンプルを請求してみてはいかがでしょう。
3トンは多すぎるかなあ、という方には個人向けオンラインショップもあります。西野ファームの卵を使ったバウムクーヘンを売ってるお店もありますね。品質に関してはかなり評判のいい卵みたい。
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