100枚の写真がトコロテンのように現実をスライスする

10×10(ten by ten)

ten by ten
とりあえずアクセスしてみてください(要FlashPlayer)。

10×10の合計100枚の画像が現れます。

マウスのカーソルを画像の上に持って行くと、それに対応した言葉がハイライトされます。
画像をクリックすると、ポーンと前面に出てきて、画像の下にニュースサイトへのリンクが表示される、と。

作者が言うところの「時を定義する言葉と画像」を100枚あつめたこのページが、1時間に1枚ずつ生成され、保存されています。東部時間(EST)の2004年11月3日の3時から始まっていますね。

仕組みはこんな感じ。(推測入ってます)

  1. ニュースサイト(ロイター、BBC、ニューヨークタイムズ)のRSSを取得する
  2. RSS(rdfファイルと言うべきか)の中の言葉をバラバラにして、その言葉がどこに使われているか、何回使われているか等で重み付けをする
  3. その結果「その1時間に重要だった言葉」の上位100個を決める
  4. それぞれの言葉が使われているページから画像を拾ってくる
  5. 画像とキーワード、関連リンクをまとめてFlashファイルとして生成する

このサイト、次のようなポイントで注目なわけです。

  • 画像の情報量に着目していること。
    ニュースサイトから見出しを集めてくる、という点ではGoogle NewsとかRSSニュースリーダーとかも同じだと思うんですが、100個の見出しをこの大きさ(800*400ピクセルくらい)に入れるのはテキストでは無理ですね。サムネイルにした画像の方が直感的に伝わる(誤解も多いだろうけど)。画像が伝える情報量の大きさを再認識させてくれます。
  • アーカイブする感覚。
    一定時間おきに更新するのはニュースサイトも同じですが、このサイトではそれをアーカイブしていく。リンク先が消滅する可能性はあるけど、界で起きたことを「すべて記録してる」感覚はライフスライスの世界版というか、全世界的縮刷版というか。
    iPodが個人の音楽人生を手のひらに載せてしまったように、10×10は世界の歴史を800*400ピクセルに閉じこめる。10×10の隙間から、トコロテンのように歴史は次々と押し出されてくる。
  • 機械的。
    システムを作っただけでこのサイトの作者は何の作業もしてません。プログラムが勝手に情報を集めて整理して保存しているわけです。
    「blog & Google」の何がすごいかというと、blogツールが「1テーマ1エントリー」の原則でアイデアをネットにばらまくと、それをGoogleが勝手にかき集めて、キーワードとリンクの強さに従って自動的に編集していく、という仕組みを作ったことだと思うんです。これによって世界は「誰か(たとえばYahoo!の編集者)の思惑」ではなく、「検索アルゴリズム」に従って再構成されるようになったと。10×10も同じように世界を機械的に再構築している。
    まだニュースソースが少ないので恣意性の入る余地も大きいですけれど、システムを改良していけばもっとおもしろくなると思います。いっそGoogleがやってもいい。

まあそんな事を考えながら、しばらくカチカチやってると・・・飽きてくるなあ。
ニュースソースの選び方にもよるんでしょうけど、暗いニュースばかりなんですよね。

日本で、もっと明るいニュースソースで、同じようなシステム作りませんか?

・・・あ、ところてん(心太)で検索してきた人すいません、楽天のところてん専門店へどうぞ。


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