『アッコにおまかせ!』かなにかで中川家が「なんややっぱり金かい!」とツッコんでました。お金だけでつきあってるワケじゃないでしょうし、お金はお金で大事ですから、言葉通り受け取るとご両人にすごく失礼なんですけど、こういうツッコミが求められてしまう空気もわかる。
結婚に際して(いや、牧瀬嬢はまだ「熱愛」段階ですけど)、お金の話するのがなんとなくタブーのような感じがするのは何でなんでしょうね? 『ゼクシィ』とかの結婚式の費用の話じゃないですよ。結婚生活における継続的なファイナンスの話です。
精神論はさておき「結婚とは家計という新企業を立ち上げるための合併契約である」と考えてみてください(そんなに離れたアナロジーじゃないと思う)。その際お互いの財務状況とか経営方針とかに関して話すのがためらわれるのっておかしくないですか? なんとなくロマンだけで結婚して、そのうち子供が生まれて、とりあえず35年ローンでマイホーム買ってみましたっていうお約束が通用する世の中でもないでしょうに。
かしこいカップルが最後に笑う
2人で4倍豊かになる9ステップ
『Smart Couples Finish Rich』というデヴィット・バック(David Bach)氏の日本語訳です。
内容をまとめると以下の3点です
- 価値観に共通の基準を持とう
- 小さな無駄遣いをなくしてリッチに
- 収入を1割上げてみよう
「価値観に共通の基準を持とう」っていうのは家計の経営方針の話で、「何のために稼ぐのか」「どんな人生がハッピーか」について具体的に話し合えば、マイホームの実現が早まるかもしれないし、もしかしたら無理してマイホームを買わなくても幸せになれるコトに気づくかも、ということ。
「小さな無駄遣いをなくしてリッチに」というのは、毎朝のカフェラテのようなちょっとしたぜいたくも、積もり積もると大きな額になるよ、という実にマンボウ的な話(前提とする運用成績と複利の効果を強調しすぎてる感じもありますが)。
この話の中で「ラテ流す」って言葉が出てきてなんじゃこりゃ、と思ってたんですが「たれ流す」のシャレだったんですね。気づくのに数日かかりました。
最後の「収入を1割上げてみよう」というのは、継続的な運用はもちろん有効だが、収入を増やすことができれば夢の実現はさらに早まる、という話。資産運用というとタネ銭をいかに増やすかという投資手法に話が偏りがちですが、継続的な収入の重要性についてしっかり書いている本は少ないです。
具体的なハウツーに関しては買って読んでくださいませ。そして読み終わった後には、彼(彼女)に読んでもらうことも忘れずに。本の最後にはちゃんとロマンチックな話も書いてありますからご安心を。
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