DMC-FX9買いました

LUMIX FX9ホント、ギリギリまで悩んだんですよ。量販店の近くを通るたびにさわってみたりして。候補として考えていたのは、以前から言ってるリコーの「GR Digital」「Caplio R3」[ricoh.co.jp]、パナソニックの「DMC-LX1」「DMC-FX9」[panasonic.jp]、この4機種。これだけのものを同列に比較する人も珍しいと思いますけど、私の中では同じ「おさんぽデジカメ」カテゴリなんですよ。ふだん持ち歩いて、何か見つけた時にさっと出してシャッターを切る、ライフスライスとしてのカメラ。デジタル一眼は別に持っているので、ここは日常性、メモとしての性能を重視したい。

その「持ち歩くもの」という視点で見た印象はこんな感じ。

  • GR Digital:28mmF2.4のレンズ。手ぶれ補正なし。手触り最高。手になじむサイズと仕上げがいい。ボタンとダイヤルのデザインがちょっと安っぽいですけどね。アマゾンで実質67,800円(税・送料込)。
  • Caplio R3:ボディに傾斜付けたりして工夫しているものの、持ちやすくはない。軽くてちょっとスカスカな感じ(レンズカバーが弱いという話もある)。電源入れてからのレスポンスの速さや、手ぶれ補正機能付き28〜300mmの7倍ズームってのはすごいけど、そんなズーム使わないかなあ、と。手ブレ補正機能とズームに力を入れすぎて、持ち歩き性能は犠牲になっているのでは。アマゾンで実質36,300円
  • LX1:手ぶれ補正機能付きで28mmからの広角。以前も指摘しましたが、薄いのはボディだけで、レンズが飛び出している分、全体ではけっこう大きい。アマゾンで実質50,800円
  • FX9:ポケットにも入る小ささ。手ブレ補正機能つき。レンズは35mm〜。色つきのモデルは表面の摩擦が大きくて、意外としっくりくる。アマゾンで実質40,300円

まずR3がその仕上げの安っぽさ(コストパフォーマンス比を上げようとしてるのはわかるんですが)で脱落。

続いてLX1は、これ買うならGR買うかなあ、という感じ。わかります? あのアスペクト比をレンズ側面で切り替えるというデザインが好きになれないんです。でかいレンズと機能の豊富さ、そして名目上の薄さを強調した感じが、カメラとしてのこだわりじゃなくて、家電メーカーのこだわりになっているというか。GRなんかレンズ縁やカメラ前面の白い文字を黒く塗りつぶすサービスがあるんですよ。思想の違いですよね。

ということで、最低価格のFX9と最高価格のGR-Dの比較になったわけですが、さんざん悩んだあげく、FX9にしました。といってGRが気に入らないわけではなく、もしかしたらなにかのきっかけでGRを買うかも知れません。

実家の母親と友人T氏がFX9ユーザーで、旅行写真を見せてもらったんですよ。これがけっこういいんですね。話を聞くと、無造作に撮ってもそれなりに写るという意味で二人ともかなり満足している風でした。それが最後の決め手だったかも。「家電的」という形容はFXにも当てはまるんですけど、安いから許せる。その差額で一眼用に広角のいいレンズを探す、というのもアリですし。

ちなみにこれが、4年前の高級コンパクトCanon S30。

S30

小さくなったなあ。

大きさ比較


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