ライブドア無線LANネタその後

7月末には試験サービスはじめるみたいな事を言ってますが、アンテナ設置は進んでるんでしょうかね。

ASCII24にちょっと提灯記事っぽいのが載ってます。

【INTERVIEW】いつでもどこでも高速な通信ができる!? ライブドアが考えるD-Cubicの戦略とは[ascii24.com]

「利用料金だけでペイする計算」っていうのはちょっと想定外。ネットワークコストの前提がおそろしく低いか、数字上どこかにまぎれ込ませているのか、その辺をつっこまないでどうする。

電波の飛びに関する疑問はそれほど解決せず。アクセスポイントから100mというのはアセロスのXR対応製品前提みたいですね。

アセロスのリリース[nikkei.co.jp]を見ても、「ユーザは、XR対応のパソコンを使用することで、特に屋外において通信距離を約2倍向上」という話で、ライブドアの言う、「100m〜150m」というのは対応パソコンじゃなきゃダメ、ということ。対応パソコンだったとしても「XR技術は、転送速度を落とすことで信号を維持し、家庭および企業内での通信範囲を拡張します」ということで、屋内でのブロードバンド接続はあまり期待できないということ。

さっきのアスキーのインタビューで「無線LANカードのレンタルなども行なわず、あくまでもユーザー主導とする」点がソフトバンクのADSLよりクレバーだというんですが、どうだか。結局ユーザーに対応カードとかを買わせるわけですよね。提供者側に金がかからないこと=「クレバー」なのであればASCII24のいうとおりですが、何も知らされていない(XR対応でない)ユーザーから「使えないじゃん」という評価になるなら逆効果のような気が。重ねて報道記者各氏にはビジネスモデル云々などではなく、電波の飛びに関しての取材をお願いしたい。

6月20日の日経産業新聞にこんな記事もありました。

無線LAN(構内情報通信網)関連の米半導体メーカーの日本法人、アセロス・コミュニケーションズ(東京・港、大沢智喜社長)は、無線LANの通信距離を二倍に延ばす独自技術がNECの業務用ノートパソコンに採用されたと発表した。(中略)NECは業務用パソコンの「バーサプロ」シリーズ二モデル十二機種に採用した。XRはライブドアが七月に東京都内で提供を始める公衆無線LANサービスにも採用が決まっている。

そのうちライブドアが「D-cubic対応モデルPC」とかいって直販始めたりするんでしょうかね。

その他関連記事としては、7月8日の朝日新聞[asahi.com]では、「ホテルや飲食店情報、公衆無線LANで提供 NTTコム」なんて記事が。こちらは接続料がかかるみたいですけど。

CNET Japanによると平成電電も参入[cnet.com]とか。「個人にもタダで無線LAN使わせることでエリアを広げる」みたいなこと言ってますが、平成電電のADSL回線利用が前提みたいですから、むしろ「あんたの家で使っている無線LANを一般にも開放しろ」と言っているのと同じなんじゃないかという気がする。ライブドアの「屋外から屋内へ電波を届かせる」というのはまた正反対のアプローチで面白いとは思うんですが、1万円台で無線ルーターが買える現在、だれがそこまでして家庭の無線化をしたがるのかと。

ついでに

ライブドア広報・乙部綾子さんにオタク族萌え〜 [zakzak.co.jp]

結局は売れたモン勝ちですし、ライブドアが広報的に非常に成功していることは確かだけど、「美人広報」ってキミ。化粧品会社とかの広報にはもっときれいな人がいっぱいいると思うんだが。月刊現代8月号の「独占告白」なんか読んでると、世紀のカン違い女にしか見えない。広報の仕事を誤解する人が増えそうで怖いな。


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